外国語の発音入門
日本人の演奏によくある欠点として
音の硬さ
と
メロディーの彫りが浅くて語りかけてこない
という問題があります。
その原因を考えると、体格の違い、日常の動作の違い(この問題を解決する試みとしては身体技法の項をお読みください)、気候風土の違いもありますが、言葉の問題も大きいと思います。
外国語を習得することは、コミュニケーションをとったり、歌詞や必要な文献を読むために必要なだけでなく、ヨーロッパの音楽を育てた響きとリズムの環境を想像するためにも役立ちます。
通常の語学レッスンでは発音にはせいぜい1〜2回のレッスンしかわりあてられず、文法や講読に入ることになりますが、そんな程度で外国語の響きとリズムを習得するのは不可能です。発音のみにテーマをしぼって、ヨーロッパの代表的な言葉の発音をマスターするためのレッスンを用意しました。
レッスンカリキュラム
レッスン1 「あいうえお」と aiueo は別もの!母音三角形の仕組みを覚える。
レッスン2 母音三角形の発展〜混合母音、鼻母音、二重母音の練習
レッスン3 John や Mary は音符にするといくつ?音節とは何かを知ろう。
レッスン4 口の仕組みと子音の発音の練習
レッスン5 スペリングと発音記号の関係
レッスン6 単語、フレーズ、文章の朗読練習
*レッスン2以降は各レッスン3回程度を要すると思います。
*発音を身につけるためには、ともかく外国語をたくさん聴くこと、ついで音読することが欠かせません。この講座はそのためのきっかけと考えてください。この講座を終了後、リスニング、シャドウイングなどを3年ほど続ければ、外国語を日本語に訳したり、日本風の音に直したりしないで理解できるようになります。
音楽という観点からは、何よりも生きた言葉の響きとリズムが大切です。
学校英語が現実の英語とは別物の死んだ学習語学になっているのは、響きとリズムについての感性を軽視しているからではないでしょうか。
私自身、高校を卒業するまで英語が苦手でした。
いちいち日本語に訳さなければ意味がとれなかったのです。
大学に入って外国語の録音を聴きあさりました。意味がほとんどわからなくても1時間から2時間聴き続けていると、頭の中が外国語の響きとリズムに満たされてきます。
その状態になってから語学の勉強をしました。
一方で、発音記号をよく調べて、思い込みを訂正していきました。
今、音楽をするにあたって大学時代語学に熱中したことは大きな財産になっています。ピアノやチェンバロの曲を演奏するときも、よく似た声楽曲を探してきて言葉を聴き取ることで、フレージングやアーティキュレーションのヒントが得られます。
このレッスンはそのような経験に身体技法レッスンでの経験を加味して考案したものです。身体技法と並んで、語学はわたしにとってレッスンのもうひとつの柱になっています。
対象言語:英語(イギリス英語のみ)、フランス語、ドイツ語(ラテン語、イタリア語もご相談に応じます)
レッスン日時 9:30〜22:00のご希望時間
レッスン料(ワンレッスン制、対象は小学生以上、教材はご相談の上決定します)
5000円(90分)、4000円(60分)、 2000円(30分)
*グループでお申し込みの場合、レッスン料を割引します。2人の場合2割引、3人以上の場合3割引です。
無料体験レッスンあります。(30分程度 お一人様1回のみ)